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第60回東京国際ギターコンクール本選を聞き終えて

12月3日(日)13時からでしたので最初から聞くことが出来ました。

1.Anton Baranov (ロシア)
昨日の二次予選を聞いていません。数年前に初めてに聴いた時私の好みの演奏でしたが、今回は、彼の持ち味と楽器があっていないように感じました。以前の方が良かったと印象を受けました。課題曲のアプローチは、一番気に入りましたが、最後のサントルソラは、物足りなさを感じました。選曲ミスのように思いました。テクニックは、申し分ないのでどんどん前に進まないでフレーズの間がもう少しあると聞き手を引き付けると思いました。演奏後の挨拶をしっかりした方が良いと思いました。

2.菅沼聖隆(日本)
以前聞いた時より完成度の高い演奏でびっくりしました。まだ、21才凄いと思いました。これからが楽しみですが、では何が足りなかったのか?テクニックの切れもある。曲想も的を得ているのですが、少し遠くで弾いているように聞こえていました。音が飛んでこない。ロビーで本人に使用楽器を聞くと河野ギターマエストロでした。以前同じ楽器を弾いていた外国人がいましたがもっと迫力がありましたのでタッチを深くして弦にかける圧力を上げるように鍛えると良いと思いました。今より速く弾けなくなりますが、若いのですからこれからを考えてまとめることを少し後にして鍛えた方がいいと思います。

3.Zhanxiang Shi(中国)
一音目から前の菅沼君より音が大きかった。タッチの角度が良くないのに音が大きいのででこれは楽器の性能に差が出ていると思いました。最後のスペインのフォリアの主題による変奏曲とフーガ/M.M.ポンセは、彼にとって選曲ミスと思いました。長い曲は、変化をもっと付けれないと聞き飽きてしまいますから。

4.Flavio Nati(イタリア)
彼も前の中国人の子と同じタイプの楽器で音量がありますが、同じタイプの音が長く続くと飽きてきます。タッチの変化が足りません。和音の縦のバランスが乱れるところがありました。タッチと右手のフォームが原因でしょう。それでも前の方より音量がありました。手の強さでしょう。

5.小暮浩史(日本)
ステージに入ってくるときからさわやかでした。一番ギターらしい音色で(2次予選では前の方で聞いていましたが本選では後方で聞きましたら)音量もありました。2次予選より演奏の出来が良かったです。課題曲の少し歌わせ方に違和感がありましたが、過去を振り返ると和音のバランスも良く成長が見えました。応援したくなる内容でレゴンディとダンジェロもしり上がりに良く聞かせていました。

6.Gian Marco Ciampa(イタリア)
この人は、今まで来た外国人の中でもいなかったタイプです。ppの使い方上手で横の流れが良くつながっていて左の雑音が全くありません。タッチの変化もありテクニシャンです。技量的に一番です。ただ、ピアニシモを多用し過ぎるので聞く方も息を飲んで聞かないといけません。リラックスして聞けません。演奏曲の順を変えると良かったと思いました。最後の曲は、選曲ミスに思いました。

ステージでのマナーとしぐさ、好感度は、節回しの好みは、私には点が付けれません。

技術点だけ評価すると
       6番、1番、5番、2番、4番、3番ですが、

審査結果は、5.小暮浩史(1位)6.Gian Marco Ciampa(2位) 4.Flavio Nati (3位)
                       1.Anton Baranov(4位) 2.菅沼聖隆(5位)3.Zhanxiang Shi


結果は、ピアニストの先生と指揮者の先生は、音量順で点がついているように感じました。普段からギターを身近に聞いていないと小さい音の中での変化を聞き分けることは難しいのではないかと思いました。

ベラルーシの方は、本選に進んでいたらまた結果が変わっていたと思いました。

2次予選で挨拶が目に留まりましたが、本選でも面白いことがありました。2位に呼ばれたイタリア人のGian Marco Ciampaさんは、審査員全員と後方のスポンサーにまで握手をし挨拶をしていました。すでに海外のコンクールと各国のフェスティバルに招待されているので業界の常識をよく理解しているのだと思いました。
今回のコンクールの出来事は、私にとって「挨拶」と「継続は力なり」小暮君と菅沼君に気づきを頂きました。これからも精進を重ねて良いギタリストに育っていってほしいと思いました。意に沿わないことがあってもすねないで継続すると道は開けると感じました。





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