2016年3月25日金曜日

プランティング右手運指法

クラシックギター右手運指法でプランティングというのがあります。

これは、米語で「身体を~に置く状態(進行形)」を指しています。

どういうことかといいますと「右の指先を弦上に一旦置く」ということになります。

これは、弾弦するほんの一瞬の前動作を指しています。

では、一瞬の前動作に何をするか?ですね。

これから弾くべき弦上に指を置き、弦に圧力を加えることで強弱を付けたり、消音をしたり、音を一音づづ弾くのではなく音列をグループ化して弾き分けたり、ニュアンスやアーテュレーションなども付けやすくしていきます。

また、無駄な動作が減りますので自然に指が動くようになりますので今までより早く弾けるようになったり、空振りやミスタッチ減少、指の独立も養われ、次第にタッチが安定しますので雑音も減り、澄んだ音になり大変有益かつ合理的な弾弦法です。

しかし、独習では困難で和声理論や総合的判断がないとどこでどのように計画的に使用するか?どのような手順でマスターするか?ヴァイオリンの運弓法と共通しています。

これも厄介で一般のギター教室では教えることが無理のようです。

私はフランスのパリ・エコールノルマル音楽院で最初に師事したR.アンディア先生に教えて頂きました。

フランス語でしたらかオ―ポーゼ(置く)ととか、準備しろ(プレパレ)と言って教えてくれました。

あれから30年以上も経っていますが、まだ一般に普及いていないようです。

ギターメトード基礎(株)現代ギター社版は、そうした教育の遅れを改善したくて編纂いたしました。

未来のために!

アポヤンドの種類

クラシックギターの右手奏法に「アポヤンド」という弾き方があります。スペイン語で「~にもたれかかる」の意味です。

アポヤンドという奏法は、いろいろとあるんですが意外と一つのやり方だけしか知られていなかもしれませんので(もう普及していればいいことなんですが)念の為 ここに記しておきます。

最初に普及した「アポヤンド」の動作は、一般の教本に書かれているものです。

例えば①弦開放弦ミをi指でアポヤンドしますと弾き終わったi指は2弦にもたれかかる。

次にm指で①弦ミをアポヤンドをするまでi指は2弦についたままにして歩くように交叉させるものでした。
この歩くような動作(似た)が出来るまで音階を良く練習したのものです。

特にm指とa指の交叉が難しかったので多く練習をしました。

幸い最初にピアノを学んでいたのでとても助けになりました。

もう一つのアポヤンドは、教本に載っていないものです。

先程の例えと同じように

①弦開放弦ミをi指でアポヤンドしますと弾き終わったi指は2弦に触れるや否やすぐに①弦上に戻すアポヤンド奏法です。

次にm指で①弦をアポヤンドする際も②弦に触れるや否や開始した①弦上に戻すアポヤンド奏法です。

このアポヤンドは、一般のギター教室では知られていないかもしれません?

もしかしたら今でもアポヤンドではないと否定する先生もいるかもしれません。(過去にそうした先生がいましたが)

今は知られていることが願っています。

命名されていないのでちゃんと認識されていないのでご注意ください。

知っている先生は、きっと研究熱心な先生でしょう。

他に関節を使い分けるアポヤンドもあります。

「ギターメトード基礎」P.70に[音楽表現に合わせたタッチの種類]を紹介しています。

この中に、爪よりのDIP関節を反られるアポヤンドも紹介していますが、アポヤンドの時に反られるのが正しい!いや反らせないで関節を丸めたまま行うと論争が過去にあったそうです。

どちらも曲想によって音色や表現のパレットとして使い分けるものなのですが、早く弾くことや間違えないことが優先される時代になって弾き分けがなくなってきているかもしれませんね。

他にも手首の位置を変えて弾く方法もありますが、基本ということで複雑になるので紹介していません。

私の教室では、順に指導していますが、習得が大変難しいものなので出来そうな所(タイミング)で指導しています。タッチを変えることはミスが起きやすいので難しいことですから。

しかし、出来る出来ないは別にしてそうした弾き方があるという認識だけでも持ってもらえれば過去のような不愉快な思いをしなくて済むかと思います。

本来は、色々な弾き方が出来ればいいんですが、人間不器用で思うようにならないものでそうした時に流派という都合のいい肩書きにしてしまうようです。

未来のために!