2017年12月8日金曜日

第60回東京国際ギターコンクール本選を聞き終えて

12月3日(日)13時からでしたので最初から聞くことが出来ました。

1.Anton Baranov (ロシア)
昨日の二次予選を聞いていません。数年目に聴いて私の好みの演奏でしたが、今回は、彼の持ち味と楽器があっていないように感じました。以前の方が良かったと印象を受けました。課題曲のアプローチは、一番気に入りましたが、最後のサントルソラは、物足りなさを感じました。選曲ミスのように思いました。テクニックは、申し分ないのでどんどん弾かないでフレーズの間がもう少しあると聞き手を引き付けると思いました。演奏後の挨拶をしっかりした方が良いと思いました。

2.菅沼聖隆(日本)
以前聞いた時より完成度の高い演奏でびっくりしました。まだ、21才凄いと思いました。これからが楽しみですが、では何が足りなかったのか?テクニックの切れもある。曲想も的を得ているのですが、少し遠くで弾いているように聞こえていました。音が飛んでこない。ロビーで本人に使用楽器を聞くと河野ギターマエストロでした。以前同じ楽器を弾いていた外国人がいましたがもっと迫力がありましたのでタッチを深くして弦にかける圧力を上げるように鍛えると良いと思いました。今より速く弾けなくなりますが、若いのですから今から鍛えた方がいいと思います。

3.Zhanxiang Shi(中国)
一音目から前の菅沼君より音が大きかった。タッチの角度が良くないので楽器の差が出ていると思いました。最後のスペインのフォリアの主題による変奏曲とフーガ/M.M.ポンセは、彼にとって選曲ミスと思いました。長い曲は、変化をもっと付けれないと聞き飽きてしまいます。

4.Flavio Nati(イタリア)
彼も前の中国人の子と同じタイプの楽器で音量がありますが、長く聞いていると飽きてきます。タッチの変化がありません。和音の縦のバランスが乱れるところがあります。タッチと右手のフォームが原因でしょう。でも前の方より音量があります。

5.小暮浩史(日本)
ステージに入ってくるときからさわやかでした。一番ギターらしい音色で音量もありました。2次予選より演奏の出来が良かったです。課題曲の少し歌わせ方に違和感がありましたが、過去を振り返ると和音のバランスも良く成長が見えました。応援したくなる内容でレゴンディとダンジェロもしり上がりに良く聞かせていました。

6.Gian Marco Ciampa(イタリア)
この人は、今まで来た外国人の中でもいなかったタイプです。ppの使い方上手で横の流れが良くつながっていて左の雑音が全くありません。タッチの変化もありテクニシャンです。技量的に一番です。ただ、ピアニシモを多用し過ぎるので聞く方も息を飲んで聞かないといけません。リラックスして聞けません。演奏曲の順を変えると良かったと思いました。最後の曲は、選曲ミスに思いました。

ステージでのマナーとしぐさ、好感度は、節回しの好みは、私には点が付けれません。

技術点だけ評価すると
       6番、1番、5番、2番、4番、3番ですが、

審査結果は、5.小暮浩史(1位)6.Gian Marco Ciampa(2位) 4.Flavio Nati (3位)
                       1.Anton Baranov(4位) 2.菅沼聖隆(5位)3.Zhanxiang Shi


結果は、ピアニストの先生と指揮者の先生は、音量順で点がついているように感じました。普段からギターを身近に聞いていないと小さい音の中での変化を聞き分けることは難しいのではないかと思いました。

ベラルーシの方は、本選に進んでいたらまた結果が変わっていたと思いました。

2次予選で挨拶が目に留まりましたが、本選でも面白いことがありました。2位に呼ばれたイタリア人のGian Marco Ciampaさんは、審査員全員と後方のスポンサーにまで握手をし挨拶をしていました。すでに海外のコンクールと各国のフェスティバルに招待されているので業界の常識をよく理解しているのだと思いました。
今回のコンクールの出来事は、私にとって「挨拶」と「継続は力なり」小暮君と菅沼君に気づきを頂きました。これからも精進を重ねて良いギタリストに育っていってほしいと思いました。意に沿わないことがあってもすねないで継続すると道は開けると感じました。





第60回東京国際ギターコンクール2次予選 ~挨拶の大切さを実感~

今年のギター連盟のイベント 
音楽大学ギター科在籍者及び若きギタリストたちによるギターコンサート毎年聴きに行っているんですが、今回は伺えませんでした。すみませんでした。

今年の2次予選会は、16名参加でしたが、レッスンが終わってから伺いましたので
  11.Pavel Kukhta(ベラルーシ)、12.小暮浩史(日本)13.Hanyuan Huang(中国)14.会所幹也(日本)の4名しか聞けませんでした。15.飯野なみ(日本)16.Minseok Kang(韓国)は、聞けませんでした。ごめんさい。

11.ベラルーシのパベルさんの演奏は、端正でバランスが良い音で低音もいい音でした。ルバートやアゴーギクが少なかったですが、曲の良さを出していました。上手だな~と感心していました。しかし、落選してしまったのは馴染のない自由曲の選曲ミスかもしれません。

休憩後、12.小暮君でした。2年ぶりの出場でした。課題曲のタンスマンの出来は今一つでした。自由曲のアサドは、曲の内容がわかる佳演でした。

13.中国の方は、とても良い右手の動かし方でした。テクニックは、良かったのですが楽器が軽い音で音に芯が足りない。楽器の選定も実力のうちですから仕方ないですね。でも弾き方が良いので楽器を持ち換えて再チャレンジすればきっと良い結果が残せると思いました。

14.会所幹也さんは、留学前に一度大阪で聞いたことがあります。その時より上手になっていましたが、前の中国の方が演奏に華やかさがありましたので地味な演奏に聞こえてしまいました。その一因は、右手の弾き方にあります。手首が固まっているのと右親指の動かし方に問題があるので音が飛んできません。もっと手首の脱力と柔らかく動作できるように技術を見直すと良いと思いました。A.ピエッルリに師事しているのですからもっと真似すると良いと思いました。

夜の昨年優勝者の演奏は、昨年も聞けていないので聞きたかったのですが、所用があり帰宅しなければなりませんでした。2次の審査結果を聞かず帰ろうと預けたコートをクロークで受け取るのを待っているところで菅沼君に声を掛けられ元気よくお辞儀とあいさつをされたので驚きました。年下の子から挨拶されることがめったにないものなので。「もし通っていたら明日楽しみに聞くね」と言って会場を後にしました。

帰りの車内でFBを覗くともう審査結果が出ていました。日本人では、小暮君と菅沼君が本選に進んでいました。そういえば菅沼君と同じような挨拶をしてくれる人は、もう一人いることを思い出しました。それは、小暮君でした。

挨拶は、日頃から大切である半分義務のように思っていますが、人としての基本「挨拶が先にできる人」は、ギター演奏にも違いが出ると痛感しました。

これは、きっと先に笑顔で挨拶をできる習慣の人は、相手を喜ばせることにつながるように思います。その場を明るくなりますし、新しい環境にも馴染め緊張も軽減すると思います。演奏という他の人に聴かせて喜ばせるという行為の入り口になると思います。そして挨拶から貴重な意見を耳にするチャンスにも恵まれるはずです。そうした積み重ねが応援する人を増やしていると感じました。











2017年12月7日木曜日

ギタークリニックを終えて

11月23日(祝)ギタルラ社で初めてのギタークリニックを行いました。上手く趣旨説明ができなかったことが原因かもしれません。お問い合わせが少なかったですね。
独学の人やすでに先生に習っている方対象に「ふっ」と生まれる疑問や「どっちなんだろう?」と選択に悩むときに講義ではなく一人30分で相談内容に沿って解決策を提案していくセカンドオピニオン的なものがあれば喜ばれるかと思い企画しました。
今回は、お一人でしたが、最近足台でなく主流になりつつある支持具での姿勢の取り方を質問されました。足台とどっちが良いか? 体のバランスの使い方を説明しましたら楽になったと喜ばれました。
右手の痛めない注意点や不自然なところがないか?質問を受けましたので今後の課題をお話しました。

やはり、参加者が少なくても機会を作ってまた行いたいと思いました。(^^♪

山下和仁&紅弓ギターリサイタルを聴いて

11月30日(木)紀尾井ホールで現代ギター創立50周年記念コンサートして企画されたものでした。
当初聴きに行く予定ではありませんでした。生徒さんの見込みで買った友人分2枚が余ってしまったということで何年も聞いていないので私が買いました。会場で待ち合わせでしたが、ぎりぎりに5分前に到着。慌ててトイレに行って席に着きました。久しぶりの紀尾井ホールです。ソプラノの友人のコンサートで行ったぐらいなので3年ぶりでしょうか?あの時の歌は、感動でした。

今回も何か?驚かせてもらえるかと期待をしましたが、必要以上にルバートを多用していて古典でなくなっていました。どの曲も独特な節回しでパターン化していました。必要がないところで音色を変えるので曲の良さが伝わりませんでした。バッハもコントロールを失っていました。無理に押し込んで弾いているので若い時はそれでよかったと思いますが衰えを感じました。今後弾き方を是正しないと維持することが難しいと感じました。先日の小原聖子先生の演奏を聴いたばかりだったので特に感じました。西洋音楽の基盤を無視して自分の感性(本能、才能)だけを前面に出す表現に限界を感じました。やはり、師に従いて後にその義を見い出すしていく(理性)ことが芸術の世界であっても大切であると痛感した日でした。


第52回小原ギターアカデミーステューデンツコンサートを聴いて

11月26日(日)午後3時町田市文化交流センターで行われました。久しぶりに恩師聖子先生が演奏されるということで楽しみに行ってきました。運よくレッスンに入らず最初から最後まで聞くことができました。44組ありますからすべて聞くのはハードですが、苦になりませんでした。そして、久しぶりに聖子先生の音を聞かせてもらうとダントツで他の講師と弾き方も違いますし、音が生き生きとしています。やはり、幼少より安正先生、サインス・デ・ラマーサ、イエペス、セゴビアと三大巨匠に教えを受け、厳しい訓練とたゆまな努力、研鑽が音に現れていると思いました。凄い!先生と同じ年になったときに出せるだろうかと?自問をしました。(ごめんない。先生。人の思いは残っていくと思いますが肉体はいつか無くなります。自分もですが)いつか聞けなることを思った時継承する人が出てくるだろうか?そんな複雑な思いで帰宅しました。

2017年11月17日金曜日

ギター愛好家の皆様へ “今さら聞けないギターの基本を もう一度見直してみませんか?~重力奏法を基盤にした~


長年ギターにおける自然な弾き方を求めてたどり着いたのが「重力・重量」を活かした弾き方でした。そうした見地からアドバイスを致します。どうぞこの機会をご利用ください。






































【概要】
指導力に定評がある弊社音楽教室ギター科講師、田口秀一先生がギターを演奏する上で基本的な事柄で今さら聞けない「姿勢」、「演奏法」、「爪の磨き方」、「楽器の選び方」等々をわかりやすくクリニックいたします。クラシック・ギターを弾かれる全ての皆様(レベル、年齢は問いません)、是非ご参加下さい。

【日時】11月23日(木・祝)15:00~
【会場】(株)ギタルラ社1Fスタジオ
【講師】弊社音楽教室ギター科講師:田口秀一先生
【受講料】¥2,160(税込)※定員4~6名。聴講はございません。

※可能な限りギターをご持参下さい。
※ご予約、お問い合わせは(株)ギタルラ社まで。
※ (Tel) 03-3952-5515(火~日 10:30~19:00)(Mail) info@guitarra.co.jp【内容】
指導力に定評がある弊社音楽教室ギター科講師、田口秀一先生がギターを演奏す
る上で基本的な事柄で今さら聞けない「姿勢」、「演奏法」、「爪の磨き方」、
「楽器の選び方」等々をわかりやすくクリニックいたします。

㈱ギタルラ社ホームページhttp://www.guitarra.co.jp/

2017年11月13日月曜日

第19回有志によるコンサート(ギター発表会)

今年の有志によるコンサート(19回目発表会)は、来年で20年目を迎えるにあたって感慨深い発表会になりました。現生徒さん、元生徒さん「ありがとうございました!!(^^♪」12日に満55才になりました。故稲垣さん(亨年54才)より一つ年を重ねられたことも感謝です。いい音を醸し出す為には、奏法研究が必要でそうした積み重ねがやっと生徒さん方に伝えられるようになってきたことも感慨深く感謝でした。これからは、少し「共に作る楽しむ」エンターティメントな面も伸ばしていきたい思いました。



プログラム


1.ワルツ/J.フェレール
ロマンス/J.Kメルツ                                                       I.N 初参加



          
2.ラグリマ/F.タレガ  

アデリータ/F.タレガ                                                                       K.T 2回目

          

3.マリア・ルイサ/J.S.サグレラス                                    
  雨だれ/G.C.リンドイ                                                     K.S 2回目

                                        
4.11月のある日/L.ブローウェル                                      
 フェスタ・ラリアーネ/L.モツァー二                                                M.Y  3回目

                               
                                      休憩

5.愛のロマンス/スペイン民謡                                     
  また君に恋してる/森正明 小関編              T.W 初参加




6.練習曲op.35-No.17/F.ソル                                      
  アルハンブラの思い出/F.タレガ                 T.W 4回目





7.バレー『シンデレラ』のマーチop.15-3F.ソル       

ファンダンゴ/J.ロドリーゴ                                          I.I 初参加





8.ソナチネ第2番「秋のソナチネ」全3楽章/佐藤弘和

                                          M.Y  5回目




講師演奏


    ショーロスNo.1/ H.ヴィラ=ロボス                                     
    スペイン舞曲No.5/E.グラナドス                    田口秀一